中日新聞より。あおなみ線の蒸気機関車走行に集まった撮り鉄が、マナーのよさで中村警察を驚かせた、とのこと。やればできるでないか。 twitter.com/hukuiP/status/…
— 福井雅敏@愛知・瀬戸さん (@hukuiP) 2013年3月5日そうですよね。ちゃんとマナーを守る人だっていることを、忘れちゃいけませんよね。
電車の走行を妨げたとか、沿線の桜の木を切ったとか。最近は蛇蝎のごとく嫌われる鉄道ファン。
僕もその行為を弁護する気は全くありませんし、それ相当の罪は償うべきだと思いますが、
でも、鉄道写真好きが一概に悪く言われる風潮には、すごく違和感を感じてしまいます。
僕も鉄道旅行は頻繁にしてますし、旅行中は鉄道や駅の風景をデジカメで撮ったりもしますが、
人に迷惑をかけてしまった時は謝りますし、ルールは守った上で撮ってるつもりです。
でも、写真好きの鉄道ファン、いわゆる「撮り鉄」の悪事は想像以上に広まってるらしく、
最近も僕が駅の写真を撮ってると、地元の高校生らしき集団が
「うわっ!撮り鉄や撮り鉄!」「おい、ネットで撮り鉄話題なの知ってるか?!」
なんて本人に聞こえるように言うわけですよ。
もちろん僕もそれを聞いてイラッとしないわけはないですが、
事情も知らない学生の語り草になるぐらい、鉄道ファンが嘲笑の的になってるのかと思うと、
それ以上にすごく悲しくなりましたね。
撮り鉄は酷い奴ばかりだから言われて当然。そう思う人もいるかもしれません。
確かに一部にマナーが悪い人も、人の迷惑を顧みない人もいるのは事実ですし、それは否定しません。
でも、皆の目に見えないところで、マナーを守ってる人だっているはずなんです。
マナーのいい人って、目に見えないんですよ。
逆に悪行はすぐに目につくから、それが独り歩きして、全てがそんな人のように見えてしまう。
だから、痛ましい出来事だけを見て、全体を悪いように言うのは、僕は感心できません。
凄惨な事件が起きて、その犯人が実はテレビゲームマニアだったとかで、
まるで鬼の首でも取ったかのように、テレビゲームが犯罪の温床だと主張する記事。
あれってイラッとしませんか? 罪をゲームのせいにするなと思いませんか?
僕はゲームはほとんどしませんが、それでもそんな記事や主張にはうんざりします。
でも、それにイラッとする気持ちがわかるなら、
同じようなツイートを反射的にする前に、ちょっとだけ待ちませんか。
そのツイートを見た誰かを、同じ気持ちにさせてしまうことを、少し考えてみませんか。
別に自分が鉄道好きだから言ってるわけじゃないんです。
対象が鉄道ファンだろうと、ゲームマニアだろうと、お隣の国の人だろうと同じ。
一部の悪行だけを見て、全体を悪く言うことが、僕はどうしても好きにはなれません。
ショッキングな事件や事実を知るたび、あいつらはああだから悪いんだと、
安全な場所からそれらしい理由づけをすることで、知らずに溜飲を下げてしまう。
それは何の解決にもならないし、自分の不満の解消と引き換えに、他の誰かの大きな反感を買うだけ。
イラッとしてつい酷いことを言いそうになるたび、そのことを忘れずにいたいと、僕は思います。