槇原敬之のニューアルバム「Heart to Heart」を聞いてます。
ノリのいい曲もあり、切ないバラードもあり。悲しさもあり。面白さもあり。ちょっと厳しい歌詞もあるけど、優しさや暖かさがいっぱい詰まった珠玉のアルバムですが、その中に一曲「軒下のモンスター」という異色の曲があります。ファンの間でも話題なんですが、何が異色かというと、この曲、
男性が同性を好きになってしまう曲なんですよ。
こういうこと言うのも失礼ですが、槇原敬之本人がそうじゃないですか。切ない恋の曲は過去にも多く作ってますが、それだけにこの曲は他の曲よりもずっと重いものを背負ってる気がして、聞いていて胸を打つんですよね。とはいえ、僕はそういう意味で同性を好きになったことはないので、その気持ちなんて本当のところはわからないし、同性を好きになることも肯定はできませんが、
ただ、否定もしません。
同性を好きになるのとは違いますが、「男の娘」という言葉を最近耳にしますよね。言ってしまえば女装する男性のことですが、アニメのキャラが女装するのは構わないのに、実際に男性が女装するのはちょっと…と思ってしまう自分もいるんですよ。でも、僕のフォロワーにはそんな方もいますし、その人や趣味自体を否定する気は全くありません。肯定はできないけど、否定もしないというスタンス。
その微妙なスタンスを認めることも、すごく大事なことだと思うんです。
自分の好きなものがみんなとは違う。それってやっぱりすごく辛いと思うんですよ。それでも好きな気持ちを抑えられなくて、世間の目を気にしながら、もがき苦しみながら、好きなことをしようとしてる。ならばそれを他人が否定することはないんじゃないか。自分には理解できないことを、それはそれとして認めることもありなんじゃないか。そんなことを曲を聞きながら、ふと思ってしまいました。
価値観もますます多様になり、いろんな分野が認められつつあるみたいですが、それでも男らしさ、女らしさの壁は依然として高いと思うこともあります。僕はいいと思いますよ。男らしくなくても、女らしくなくても、
せめて、人間らしくあれば。
- アーティスト: 槇原敬之
- 出版社/メーカー: SMD itaku (music)
- 発売日: 2011/07/27
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (17件) を見る