「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」でベストセラーとなった会計士・山田真哉さんが、著書の2冊同時リニューアルを記念して、自らの足で書店に営業に行き、その様子をツイッターで中継するという企画。その名も「書店営業ツイッターの旅」。僕がよく行く本屋にも来ることをツイッターで知り、僕も山田真哉さんを一目見に、先回りして本屋で待ち構えて来ました。
当日の山田真哉さん
向かったのは津田沼の丸善。当日は筑波から千葉、津田沼に向かうとあったので、13時に近くのハンバーガーショップに入り、つぶやきをチェックしてましたら、こんな書き込みが。
@kaikeishi1 いまから京成線に乗って津田沼に行きます。
…嫌な予感。
丸善はJR津田沼の南口。JRで来れば目の前なんですが、京成線を使うところに不安がよぎります。というのもJR津田沼と京成津田沼は、同じ「津田沼」でも、歩くと15分ぐらいかかるんですよ。新京成線の新津田沼がJRとの乗換駅となってますが、JRの駅とは微妙に遠いんですね。しかも目的の本屋とは方向が逆ですし。
京成の駅で迷ってるんじゃないかと思ってましたら、案の定。
@kaikeishi1 津田沼なう。丸善さんの場所がわかりません。
その最中で僕を含め、場所を知らせる書き込みがあったのですが、それでもJR・京成・新京成が三つ巴の津田沼の地理に屈した様子。結局、先にTSUTAYA行くとの書き込みを見つけ、丸善からTSUTAYAに移動。一体どんな方なのかと期待が高まります。やっぱりベストセラー作家ですからね。同行される方もいっぱいいて、その真ん中でスーツ姿でバシッとキメた山田さんが「君、売り場はどこかね」とか言ってるのかと思いきや。
普通に、シャツにジーンズ姿でした(同行されてる方はお二人でした)。
その後は書店の方と挨拶し、売り場で証拠写真を撮ったり、頼まれてたサインを書いたりしてました。その合間に僕も声をかけさせて頂いたんですが、サインにも気さくに応えて頂き、さらに名刺まで頂きました。本当にありがとうございます。でも時間がなかったのか、急ぎ気味で津田沼を後にされてました。それもそのはず。次の日は札幌に向かうんだそうで、やはりお忙しい方なんだなあと思い、ツイッターを見ますと。
あ。田中公平さんのコンサート行くので急がれてたんですね。
山田さんの魅力、この企画の魅力
そんな山田さんですが、書店に寄った際に販促物として、同人誌を配布するんですよ。タイトルも「山田真哉の玉手箱」。「女子大生会計士の事件簿」の新作やお勧めの本。さらに「ネットでは書けない話」「残酷な還付のテーゼ」など、これでしか読めない話が満載。特に僕は名フレーズ集が好きですね。以前は講師もされてた方なので、ビジネスの話だけでなく、勉強の話も参考になりました。
そもそも僕がなぜ山田真哉さんが好きかというと、会計のことを知ってほしいという強い熱意を感じるからなんですよ。モノを教えるというと、上から目線になりがちですが、山田さんの著書にはそれがないんですね。素人にはとっつきにくい話でも、読者の視点に立ち、理解させるための努力や機知を惜しまない。会計だけでなく、こういう方に勉強を教えてもらってたら…なんて思います。
しかも、ツイッターで実況しながら自腹で営業なんて、茶目っ気のあることをやってくれるところが面白いじゃないですか。ツイッターを利用することで、企画に臨場感が生まれ、コミュニケーションも取れる。さらに会いたいと思えば、こうして簡単に会える。山田真哉さんらしい、実に面白い企画だと思いますね。さらに消費者側だけでなく、売る側にとっても大きなメリットがある。それについては、この書き込みが実に上手く伝えてると思いますので、最後に引用させて頂きます。
自腹企画がパブリシティとなり、通常広告の数倍の対費用効果をもたらす予感。しかもその実体験は、次回の著書や取材記事のネタにも成りうる。なるほど、まさに「さおだけ屋」の理論。@sugisei
参考: Twitterでの当企画のログ