先日、フジテレビの夕方のニュースで「幸せオタク夫婦生活」が放送されたみたいです。
フジテレビ夕方のニュースで「長門は俺の嫁」 −悠々日記
フジテレビで幸せ“オタク夫婦”生活の特集が放送される！ −ニュー速VIPブログ
お気に入りのフィギュアに囲まれ、コスプレ写真を撮り合い、長門が嫁で別に妻もいる。こう書くと、オタク夫婦に憧れる人もいるかも知れません。確かに趣味が合うぶん、話のネタにも困らないでしょうし、何と言ってもオタクな趣味を理解してくれる。オタクにとって、これほど心強い存在はいないでしょう。
でも、共にオタクだからと言って簡単にゴールインできるほど、現実は単純じゃないんですよ。
オタップルだからこそ、気をつけなきゃいけないコトもあると思うんです。
オタクな女子が、本当に望んでるコト
仮にもし、自分にもオタクな彼女ができたとしましょう。その彼女は、自分の話すオタクな話題にも嫌がらず、それ以上に楽しんでくれます。デートコースもゲーセンが中心。プレゼントもブランド品なんて決してねだらず現実的。そんな彼女が現実にいたら、どうするでしょうか。
「そりゃあもちろん、彼女とともにオタクの道を極めるぜ！」
と意気込むかも知れません。でも残念ながら、そういう考えの人は、付き合っても2、3年。あまり長続きはしないんじゃないかなあと思います。
オタクだからこそ、時にはオタクな話を少し横において、彼女とちゃんと向かい合えること。
オタップルが長く続くかどうか。結婚して素敵な生活を共に歩めるかは、その違いだと思うんですよ。
オタクな話題をするなと言ってるんじゃないんです。でも、そんな話の楽しさに流されてばかりじゃいけないんですよ。もちろん彼女もオタクですから、オタクな話題をするのも楽しい。でも、オタクな彼女が、彼氏に対して本当に望んでることは、そんな話で盛り上がることよりも、
「友達」じゃなく、ちゃんと「彼女」として見てほしい。
ということだと思うんですね。話も合うし、一緒にいてすごく楽しい分、友達気分になっちゃうと、それはそれで気持ちのひずみを生むこともあるんじゃないかなあ、と。
オタクな女子は、意外と友達が多い
女子なのにオタクだから、友達もおらず、寂しそうにいつも一人で食事して…なんてことは実際にはないと思います。オタクな女子だって普通の女友達もいるし、オタクなところが話しかけやすくて、男性の友達、とくにちょっとオタクな友達に人気、という人が実際には多いと思います。オタクな世界はまだまだ男性中心。女性の存在は少ないので、オタクっぽいところがあるだけで気に入られるんですよ。だから男の友達とも気さくに話せるし、少々のシモネタぐらいでは引きません。
異性の友達と話すのは、意外と慣れてるんです。
そんな彼女が彼氏と付き合うことになり、彼氏がオタクな話ばかりだったらどう思うでしょうか？ もちろん興味のある話ですから、楽しいことには楽しいでしょう。でも、その楽しさは友達と話してることと変わらない楽しさ。
「私って、本当に彼女なのかなあ…。本当は彼も、私のこと、単なる友達としか思ってないんじゃない？」
という不安もあると思うんです。友達には慣れているからこそ、「私は友達じゃなくて、彼女なんだ」と思えるようにしてあげなくちゃいけない。
だからこそ、オタクな彼氏が、よりちゃんと一人の「彼女」として扱ってあげないといけないんです。
オタクな女子は、トモダチのままで。
実は僕も、過去にオタクな相方と付き合って別れたことがあるんですよ。別れを切り出されてわかったんですけど、何と言うんでしょう…会話は楽しくても、それだけじゃ三次元の恋愛は上手くいかないんですね。なんとか友達には戻れましたが、相方には今でも悪いことをしたと反省してます。
もちろん友達感覚で付き合うことが悪いとは言いません。でも、共にオタクだからと言って、その楽しさだけに流されてしまうのも良くないんじゃないかなあ、とは思います。好みが似ているということは、苦手なことも似ているもの。趣味が合って結ばれたカップルにも、実際にはいろいろ悩みもあると思います。
まあ、そういうことを気にせず、会話を純粋に楽しみたいのであれば、恋愛と切り離して考えることも一つの選択肢なのかも知れませんね。やっぱり自分もオタクなので、オタ話で盛り上がるのは、男女関係なく本当に楽しいんですよ。なので、上のニュースで男性が言う「結婚とかそういうのは別世界って感じ…」というのは、オタク趣味と恋愛を一緒にしないという点では、ちょっと共感できます。
友達は三次元で、嫁は二次元。そんな感じもいんじゃない？
