実を言うと、僕も献血は過去16回してますが、そのうち3回はアキバの血液センターなんですよ。
アキバならではのサービスがあるかも知れないから、漫画が多いからという理由ではなく、
単に行ったついでに寄ることが多いというだけなんですけどね。
(ブログのネタくらいにはなるかな…と「ネタ作りのため」というのは確かにある)
以前はメイド姿での手もみサービスなどもあり、かなり盛況だったらしいですが、
今ではそんなサービスもなく、手相占いの日がちょっとある程度。
サービスで選ぶのなら、他の血液センターのほうがもっといいものがあるし、
アキバならではのサービスを期待してる人には、お勧めはできません。
場所が秋葉原だけに、どうしても男性が多くなるでしょうし、
「もしかしたらメイドさんが…」と、そんなことを考えて来る人もいるかも知れません。
献血した人への意見でも、「イベントの合間で暇なので」という人もいれば、
「人とかかわるのは苦手だけど、献血なら深くかかわらなくても社会貢献できるから」という、
ちょっとネガティブな意見もあるようです。
でも、これを不純だなんて思う必要など全くありません。
陰ながら親切なことをした、と胸を張ってればいいと思います。
いや。むしろ動機なんて何でもいいんです。
DVD見ながら寝れるからとか、ジュースやお菓子食べてもタダだからとか、
もしくは別に理由なんてなく、ヒマつぶしという人も多いでしょう。
でも、それでいいんです。
要は献血をしたということ。そのこと自体がすごく大切なことなんです。
僕は去年、コミケの真っ最中に献血車で献血しましたが、
実を言うと、コミケに来てまで献血する人なんていないだろうと思ってました。
ところが行ってみると、予想とは裏腹に、20人近くの人が待ってるんですね。
しかも献血カードを持ってる人は少なく、ほとんどの人が初めて。
中にはまさに「コミケ帰り」という姿で、巨大なアニメの紙袋を抱えた人も目にしました。
そんなコミケ帰りの人達が、何かの義務にかられて献血してるとは思いません。
買い物が終わって、たまたま献血車を目にし、軽い気持ちでただふらっと入っただけ。
理由はおそらくそんなところでしょう。
間違っても、「こんなオタクでも人の役に立ちたかったんです!」なんて人は一人もいないでしょう。
献血と言うと、何か「人の役に立つ」という大きな名目が
必要な気もするかも知れませんが、全然そんなことないんです。
「イベントの合間で暇だから」でも「何か面白そうだったから何となく」でも、
あるいは「吸血鬼のキャラが大好きなんです!」なんて理由でも、全く気にする必要ありません。
(そんな人がいるかどうかは知りませんが)
ただ何となく入って、献血してみたら、意外と悪くなかった。
次も時間があれば、ちょっとやってみようかな、と思った。
素晴らしい心がけじゃないですか。
そのほうが「人の役に立ちたい!」と義務にかられてするボランティアよりも、
ずっとボランティアの本質をついてると思います。
そしてその結果、訪れる献血者の数が3年で1.5倍に増加という、驚くべき数字につながった。
献血する人の数が年々減少してる中で、
献血者が3年続けて増加してるなんて素晴らしいじゃないですか。
どんな偏見を持たれたとしても、これは充分に誇っていいことだと思いますよ。