クリ死ね団を知ってますでしょうか。
正式名称を「クリスマス死ね死ね団」。別名「クリスマス殲滅委員会」。今から9年前、テキストサイト最大手「ろじっくぱらだいす」のワタナベさんが「イブの裏で独り者は何をしてるのか?」と、ふとした疑問から生まれたこの企画。浮かれたカップルへの妬み恨みヒガミを晴らすかのような連続更新が、非モテのハートをキャッチしたのか、当時はこぞってサイト管理人が連続更新してました。現在の「クリスマス中止のお知らせ」など、クリスマス殲滅企画の先駆けとも言えるイベントでした。(2000年の様子)
当時は僕も大学院生。恋人とクリスマスを過ごすなど、そんな奇跡が起こるはずもなく、サイト駆け出しの僕もこの企画にのって連続更新してました。普段は淡色中心のサイトなのに、イブだけは黒地に白文字。それほど過激なことは言いませんでしたが、連続更新をすることで、浮かれた世界に着いていけない寂しさを晴らしてました。
なぜ今さらそんなことを思い出したかというと、こんな記事を見たのですよ。
クリスマスを一人で過ごす切なさを、クリスマスを中止にして晴らしたとしても、また別の日が辛くなるだけ。だとしたら、自分も楽しむか動じないか、どちらかしかないという記事なのですが、確かに僕もそう思いますね。というか、30過ぎた今だからそう思えます。
僕もあれから年を重ね、イブの日を女性と過ごすという経験も一応はしました。その後いろいろあって、また独り者に戻ってしまったわけですが、それでもカップルを見て「羨ましい!」と思うことはあまりなくなりましたね。クリスマスと言っても、今は普通に仕事ですし。街全体の浮かれた雰囲気もまるで他人事のように感じます。
とはいえ、そこはテキストサイター。何か一ネタやりたいと思わなくはないですが、もう連続更新はできないですね。かといって新しい女性と縁があるわけでもなく、当時より32歳になった今のほうが、同じクリスマスの更新でも悲愴感は桁違いなのですが、いつも通りのちょっとした笑いがあればと思ってます。クリスマスをどう楽しむかはさまざま。たとえ一人の夜でも、クリスマスのネタ考えて面白ければ、それはそれで楽しいですし。独りを恥じることはないと思いますよ!
それにしても、大学院生でそんなに達観した考えを持てるなんて、大人だと思いますね。だって、
僕が院生の時にはそんなこと思えませんでしたよ。