K's Station

「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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秘密は少ないほうが楽しい!…かも?

隠すオタク、隠さないオタク。

僕の会社にオタクがいます。


別にそのこと自体は珍しくないんですけど、
彼がすごく特徴的なのは、オタクであることを隠すでもなく、
むしろ自らそれを売りにしようとしてるように見えるんですね。


しかもオタクと言っても、カーマニアやパソコンマニアの類ではなく、
アニメやラノベとか、いわゆる僕らが使う「オタク」という類のマニア。
同人誌も買うだけでなく、自分でオリジナルの作品を作ってコミケサンクリで売ったりと、
なかなかアクティブに活動してるようです(もちろんえっちい類の本ではない)。


それ自体は同じオタクとして面白いと思うし、僕もいろんなことを聞いてみたいと思う。
でも、そんな一面を臆することなく、
公表できることが僕からすれば信じられないんですよ。


そんな彼が会社で浮いてるかというと、特にそんな様子もなく、
普通に友達もいるし、同好会にも参加し、そこではお偉いさんにも好かれてる様子。
その人もその人で、面白がって同人誌を10冊ほど自費で彼から購入したんだとか(!)
それに何より彼を見てると、やっぱりすごく楽しそう。


そんな様子を見てると、ふと思うんですよ。


ちょっと変な奴と思われながらも、好きなものを好きと主張して
それなりに皆に愛されてる彼。
かたや変な奴と思われるのが嫌で、だんまりを続け、
何を考えてるかわからないと言われる自分。


どっちが幸せなんだろうなあ…と。

オタクばれしてもいい環境、オタクばれできない環境。

彼もここまでの道が決してとんとん拍子だったわけではありません。
あるアニメの有名な台詞をプレゼンに織り込んだものの
見事にスルーされ、後で悔やんだこともあったようです。


でも、最終的には、オタクがオタクでいられる居場所を
彼は社内でしっかりと切り開いたように思うんですよ。


もちろん、オタクが認められるか、否定的に取られてしまうかは、
その会社の環境によるところも大きいと思うんです。


僕のいる会社は、規模から言うと決して大きくはないし、
仕事もシステムの設計やサポート中心の、いわゆるシステムエンジニア
こう言うと語弊があるかもしれませんが、
もとからオタクに関しても寛容な雰囲気が社内にあったのかも知れません。
現に僕の会社のガンダムマニア率は、男女問わず高かったですし。


もしかしたら彼も、そんな雰囲気を感じ取ったから、
オタクをカミングアウトしようと思ったのかも知れません。


もちろん、そういうオープンな雰囲気の会社はまだまだマレなほうで
カミングアウトしても変な奴扱いされてしまうところも多いでしょう。


だけど、職場の環境や自分の個性を上手く出していけば
彼のような稀有な例もあるんだなあ…と。

秘密なんて、少なければ少ない人のほうが勝ち?

職場や学校ではオタクであることを隠してるという、いわゆる「隠れオタク」は
僕以外にも結構多いんじゃないでしょうか。


なぜオタクであることを隠すかと言うと、
やっぱり変に思われるのが怖い、という一言に尽きると思います。


だからこそ、この人ならバラしても大丈夫かも、
この場なら少々オタクな話題をしても嫌われないかも、と思える人や場所を見つけた人、
また、見つける努力を常にしている人は、絶対に強いと思うんです。


職場でなくても、彼女の前、家族の前、非オタの友人の前…。
オタクであることを隠しながら暮らすというのは辛いものです。
好きなものを好きと言えない環境は、なるべく減らしたいと思うのは当然のこと。
そのためには、失うものもあるかも知れませんが、大丈夫だと思ったら、
思い切ってカミングアウトしてみる勇気も必要だと思うんです。


秘密なんて、少なければ少ない人のほうが勝ちですよ。


僕が彼のようになりたいかと言うと、そんなことはないし、
カミングアウトすることを決してお勧めしない。
だけど、そんな彼はきっと今楽しいだろうなあ…と思うし、
危なっかしいけど、僕も彼の今後がどうなるか気になる。


今はその調子で、行けるとこまで行ってほしい。
落ち込むことがあったら、手を差し出す用意くらいはしといてやるから。