自分が死んだ後、更新してきたブログや集めてきたグッズはどうなるのか?
そんなことを考えたことないでしょうか。価値あるグッズは無残に捨てられ、PCに残ったデータで性癖も発覚。しかも遺族が大量のえっちい同人誌や抱き枕を捨てるところを見られたりなんかして、
「ねえねえ、お向かいの○○さん、こないだイカガワシイ本を大量に捨ててたのよ。あたし見ちゃったんだからあ!」
てな感じで、ご近所の悪評の種になったりすると、遺族にまで迷惑をかけてしまい、目も当てられません。そんなことがないよう、最近こんな本が出版されたんですよ。その名も「オタクの逝き方」。
- 出版社/メーカー: メディア・パル
- 発売日: 2010/10/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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財産の処分方法や相続を、オタクな視点から紹介したこの本。僕も買って読みましたが、すごく面白いです。PCのデータ削除や、遺族によるネットサービスの解約、コレクション買い取りのコツなど、気になるところがしっかり網羅されていて、予想以上に本格的なんですよ。ブログやSNSが残るだけならまだしも、オンライントレードを放置してる間に暴落したなんて、ありそうで恐いですよね。
とはいえ、フィギュアやエロDVDが出てくるぐらいならまだいいのですが、中には注意がいるコレクションもあると思うんですよ。例えばナイフやエアガンを集めてた場合や痛車の処分、はたまたリアルラブドールなんて出てきた場合はどうすればいいのか、など。特にドールなんか、適当に捨てて死体遺棄と間違われようもんなら洒落になりません。そんな厄介なオタクのためにも、適切な処分や査定の方法がちゃんと記載されてるんですね。
その他、コレクションを贈与するための遺言状の書き方や高級品にかかる相続税、オタク仲間を亡くした際の実例など。可愛らしいイラストとは裏腹に、中身は実に濃いです。本には「今死んだらヤバい度チェック」なんてのもあり、僕もやってみたところ5段階中のレベル3でした。僕がレベル3なので、たぶんここをご覧の訓練されたオタクの皆様は、きっとレベル4や5をバシバシ叩き出せるはずですので…目を通すのも悪くないと思いますよ。
というか、厄介な品いろいろ持ってる人は死んでる場合じゃないです。残された人のためにも、皆さん命を大事にして下さい!(死後いろいろと大変なので)