朝早く起きて、始発の東北新幹線に乗ってると、車内備え付けの雑誌にふと目が止まりました。
アンナちゃんの表紙でもわかるように、特集は「シャーマンキング」の作者、武井宏之さん。
武井さんと地元青森にある正法院の円空仏を訪ねるというもので、
記事を読んでいると、実は武井さん、どんなに忙しくても週一で旅行に出かけてるらしいんですね。
そのことについて、武井さん自らこう言ってるんですよ。
でも、旅行っていうより逃亡に近いかも。
とにかく、今いる場所から離れるのが目的なんだよね。
なんかずっと同じところにいると、いろいろ状況にのまれがちになるのがイヤでさ。仕事もだけど、忙しさとか人間関係とか、それが世界の全部になっちゃう。
でも一旦そこから離れると、案外たいしたことないんだよね。
(エッセイマンガ「木魚の旅」より)
この一言が今の自分と重なるようで、胸にぐっときてしまいました。
僕もこのところ、土曜日はいつも旅行やイベントに出かけてます。
一人旅が大好きなので、電車に乗って、いつもと違う景色を見てるだけでも楽しいのですが、
実際のところ、家に居たくないだけなんだろうなと、自分でもどこかで思ってるんですよ。
有給が取れるほどの気分的な余裕もなく、日曜も仕事のこと思い出しては憂鬱になってるようなこの頃。
それでも土曜だけは仕事から離れたくて、朝4時に起床し、
みどりの窓口が開く5時30分には東京駅に着き、その日の旅先をそこで決めるという、
何とも慌ただしい旅を続けてます。
それに、幸いかはわかりませんが、旅に行きたくなる充分な動機が今の僕にはあるんですよ。
それが、ブログで何度も取り上げている「つなげて!全国”鉄道むすめ”巡り」です。
1年3か月間で全国32カ所に設置されたスタンプを集めるというこの企画。
僕も過去3回チャレンジし、いずれもコンプリートしましたが、
この規模になるとコンプは難しいかと最初は思ってたんですよ。
ところが、近場から始め、休日をやりくりしながら進めてますと、
気が付けば残りも10か所を切り、コンプリートも見えてきました。
もともと鉄道旅が大好きで、可愛いキャラも大好きな僕にとって、
鉄道むすめのスタンプラリーは、その両方をピタッと埋める形で見事にハマりましたね。
なので最近は僕も、土曜日一日でいかにスタンプ押して、観光もして温泉も入って…という感じで、
仕事の休憩中もナビタイムを駆使して計画を練ってます。
旅行なんて言ってしまえば、ただの現実逃避。
旅がどんなに楽しくても、目の前の課題が片付くわけじゃありません。
それでも、一日だけ仕事を忘れて遠くの世界を見ることにも、意味があるんじゃないかと思っていて。
もしかしたら何か自分の心に変化があるんじゃないか。
今の辛さも大したことないと思えるんじゃないか。
そんなことを、記事を読みながら思いました。
そして今日も、「逃避」という名の旅に出るため、ちょっとだけ仕事してます。
