まあ…いい年して結婚の兆しゼロの僕が言うのもなんだけどさあ。
発端は、元陸上の武井壮さんがツイートでアイドル好きに対する発言をしたことなんですが、このツイート自体は僕もその通りだと思ってます。アイドル好きがキモいかどうかではなく、年齢に関係なく楽しめるものがあることが重要だというのはまさに仰る通り。それを否定する人はいないと思うのですが、なぜこの発言が物議を醸しだすのかと言うと、「アイドル」に対する負のイメージですよね。この発言を見た時に、すごく思ったのですが。
アイドルが好きって言っても、山のようにCD買うとかライブの最前列で暴れまわるとか、そういう姿だけが好きじゃないでしょうと。
僕も二次元三次元問わず、アイドルは大好きですよ。だって可愛いし。「可愛い」って実はすごく大事なことで、可愛い姿を見たり、可愛い曲を聴いたりして、癒されたり元気になれる面は確かにあるんですよ。とはいえ今の僕がライブの最前列で口上もフリも完璧にマスターして叫べるかって言うと、そんなことは絶対なくてですね。曲を聴いてちょっといいなと思ったり、何気ない姿をテレビや雑誌で見て微笑ましいと思ったり。それだって充分に「好き」のうちじゃないかと思うんです。
楽しみ方は歳を取るにつれて変わっても、楽しめるものとして末永くあり続ける。
若い頃のような爆発的なエネルギーはなくても、興味がなかったことにも少しずつ興味を広げられる。
ならば、その姿は何歳になっても、すごく素敵じゃないですか。
ただ、大人っぽい振る舞いがあまり魅力ではなくなり、いつまでも若くいることこそが素晴らしいという風潮もあり、どの分野でも注目を浴びるのはいい意味でも悪い意味でもエネルギッシュな人なわけで。だから「アイドル好き」というと、悪い意味で目立つ人を思い浮かべてしまい、「いい年して」と言うことで、自分が暗に年相応なんだと主張してるのかなと思います。なので、僕も好きな言葉じゃないけど、そう言われても笑って許してあげましょうよ。
「ごめんごめん、若気の至りで」って。
それに、例外的に歳を取ってもエネルギーを失わない人もいて、それはそれで羨ましいと思う時もあるんですよね。もちろん他人に迷惑かけない上でのことですが、何かに夢中になって楽しんでる姿は見ていて微笑ましいですよ。
なあんてね。そんなことを思ってしまうこと自体、自分が若くない証拠ですね。はい。