長野県は南部の伊那市。その伊那市にバラの妖精さんがいるのをご存知でしょうか?
なんでもバラで商店街の活性化を図ろうという、伊那市の「バラキャラプロジェクト」で発案されたイメージキャラだそうで。そのキャラに最近名前が付いたらしんですよ。その名も「風羽薫(ふうか)」。
何かイイです!この手作り感
花びらのような羽に、首からは木製の笛。バラの髪飾りに、腰から提げた巾着袋。しかも妖精らしからぬ冷めた表情。というのも「伊那の勘太郎」をモチーフに「いなせな女の子」をイメージしたそうで。この不思議な和洋折衷感とアンバランスさ加減が、萌えキャラに慣れてしまった僕にとっては逆に新鮮でしたね。
キャラクターを使った街のPR自体は珍しくはないですが、この試み、ちょっと面白いと思ったのが二点あるんですよ。まず一点めがこのキャラ。伊那市駅近くの「タウンステーション伊那まち」に行きますと、イラストの展示がされてるだけでなく、
何とお子様向けにコスプレ衣装の試着と写真撮影もOK。
あともう一つ面白いと思ったのが、タウンステーションに行くと、プロジェクトの議事録が展示されてるんですよ。と言っても格式ばったものではなく、ブレーンストーミング的なものなので、どんな発想が出て、今どんな方向性で展開しようとしてるのか。そのプロセスがよくわかるんですね。風羽薫のデザインやキャラ付けも議論があったようで、「見てあげないと羽がしおれる」「大人のキャラは酔っぱらって毒を吐く」など、自由な意見が見れて面白いです。
というわけで、飯田線で偶然降りた駅で偶然見つけた「バラキャラプロジェクト」。キャラが固まったことですし、次はこの子にストーリーを付けていってほしいですね。仲間の妖精さんや女の子も考えるもよし。その子が街の人とどう絡んでいくかを考えるもよし。大人になった妖精さんを考えるもよし。今後の展開が僕も気になります。特にプロジェクト全体に感じる、いい意味での素人っぽさというか、手作り感がすごくいいです。他にも街の面白い活動があれば、僕もぜひのぞいてみたいですね。
あなたの街の萌えキャラ評論家(自称)・Komaが、次はあなたの街にも伺います!
参考) 「バラの妖精」キャラが完成 伊那市の中心市街地商店街 −長野日報
タウンステーションいなまち(Facebook) / 伊那 バラ咲く街角(Facebook)