信州聖地巡礼ライン(前編) はじまりは「あの夏」/信州聖地巡礼ライン(中編) 諏訪姫が街歩きをナビゲート!の続きです。
しなの鉄道から小諸、小海線から中央本線・諏訪を経由して大糸線に抜ける、
題して「信州聖地巡礼ライン」(勝手に命名)の旅。
そんな聖地巡礼ラインのラストを飾るのは、もちろんここ以外にはないですよね!
はい、その通り。「おねがい」シリーズの聖地・木崎湖と海ノ口駅です。
「おねがいティーチャー」、「おねがいツインズ」の放送から10年。
以来、今でもアニメの舞台を訪れる人が跡を断たないと評判の木崎湖。
木崎湖自体は3年前に友人と舞台を巡ってきたこともあるんですが、
久しぶりに寄ってみたくなり、海ノ口で途中下車してみました。
駅舎に入ると、まず目につくのは、ファンが駅に残しておいたグッズの数々。
しかも大きな汚れや破損もなく、管理が行き届いてることに驚きです。
何か…水樹奈々のポテリッチのクリアファイルが妙に目立ってますけど。
なぜかまいんちゃんのグッズが掛けてあったり、明らかに関係ないものもあったりするんですが、
「おねがいツインズ」の写真やフィギュアが飾られ、立ち寄った人がコメントを残せる駅ノートなどもあり、
以前行った時と変わらない、聖地のふさわしさが今も残ってることに感心してしまいましたね。
3年前は友人と山正旅館やあがたの森など、もっと詳細に舞台をいろいろ巡ったのですが、
その時に回れなかったとこに今回はぜひ行ってみたかったんですよ。というのがここ。
はい。信濃木崎駅から徒歩10分。
ツインズの深衣奈と樺恋も入った、ゆーぷる木崎湖でございます。
ここも「おねがい」シリーズの舞台とあって、よく見ると駐車場にも痛車がちらほら。
来る前に信濃大町の駅前で見かけた「リリカルなのは」のはやてちゃんの痛車も案の定停まってました。
もちろん「ゆーぷる木崎湖」だって、見た目は普通の温泉施設…かと思いきや。
10周年記念を祝うのぼりが立ってたりするわけですね。
さらにまわりを見れば、
「木崎湖巡礼十年の軌跡展」て何やねん!
「Please!交通・木崎湖巡礼バス」て何やねん!
いやあ…放送開始から十年。まだまだ木崎湖の熱い夏は終わりそうにないですね。
温泉入る前からテンション上がりっぱなしでした。
ちなみに「木崎湖巡礼十年の軌跡展」ですが、
舞台となった場所の紹介やファンとの交流、作品に関わった方のインタビューなどが
ゆーぷる木崎湖内のスペースで展示されてまして。
木彫りの深衣奈と樺恋も展示されてたりします。
「Please!交通・木崎湖巡礼バス」も、どうもWebで予約すると、
聖地を特製バスでくまなく回ってくれるサービスがあるらしく、
みずほ先生が車体にラッピングされたバスを車窓から見かけた時は
そのインパクトに衝撃受けましたね。できればもっと間近で見てみたかった!
というわけで「なつまち」の小諸、諏訪姫の諏訪、「おねがい」シリーズの木崎湖と、
信州の聖地をぐるっと巡る、その名も「信州聖地巡礼ライン」(鉄道会社の方、ぜひ愛称に使ってください)。
そんな各地を寄ってみてすごく思いましたが、やっぱり成功しているところは
ファンは地元を盛り上げようと、地元はファンを盛り上げようと、
どちらにとっても良い関係になるようなサイクルがちゃんとできてるように思います。
特に木崎湖は、アニメの放送から10年経っても、未だに行く人が跡を絶たないんですよね。
海ノ口駅も電車で乗り降りしたのは僕一人でしたが、
早朝にも関わらず、写真撮ったり駅を眺めたりして、
舞台の雰囲気を感じてるファンが常に入れ替わりにやってきましたし。
それほどの長い間、人気を保ち続けるには、
アニメ制作者、ファン、地元がそれぞれにとって良い関係にならないと絶対にできないことです。
制作者が互いを大事にし、地元がアニメやキャラに本気で入れ込むから、
ファンだって本気で街と作品に愛情を尽くせる。
そんなことを感じた、信州長野・聖地巡礼ラインの旅でした。