先日、アキバのakiba:Fに行って来ました。
今回の展示は「ご当地アイドル」ということで、各地のアイドルのポスターやCDが展示されてたんですね。献血の待ち時間に僕もそれらを見てたんですが、何か腑に落ちないんですよ。僕もご当地アイドルを追ってるわけではないので知らないのは当然ですし、ルックスもいいと思うんですけど、僕が気になったのは、ポスターを見ていても、
ご当地がどこなのか全くわからないんですよ。
よく見ると、スミのほうに小さなポップがあって、そこのプロフィールを見ると確かに出身地や地元での活動が載ってるんですけど、中にはそれすら不明のアイドルもいました。そういう所を見てると、「ご当地アイドル」って言うより、単に地方出身なだけじゃないの?とすごく思ったんですね。
青森のりんご娘や新潟のNagiccoのように、名前からして地元愛を感じさせなくてもいいですが、せめて撮影地を地元の有名スポットにするとか、ポスターのスミにでも地元がわかるようになっていないと、「地方発」が売り文句のひとつでしか機能しないように感じたんです。
それで「ご当地アイドル」って言われても…「ご当地アイドル」じゃないよね。
最近は地方発のアイドルも注目を集めるようになってますが、そういった活動が「ご当地アイドル」として認識されるがゆえに、アイドル的な要素だけが洗練され、肝心の地元愛が置き去りになってるんじゃないかという気がしたんですね。自分たちのアピールはもちろん大事ですが、「ご当地アイドル」であれば、歌やダンスだけじゃなく、地元愛をもっと見せてほしいんですよ。
自分たちが有名になることで、出身地もアピールするんだと。
「ご当地アイドル」として売るなら、そういう想いを常に忘れてほしくないですね。
それは、最近の萌えブームにも似たことが言えると思います。地方の観光に可愛いキャラを使ってアピールするのをよく見かけますが、注目を集めるだけで地元に還元できていないところってまだまだ多いと思うんですよ。僕が鷲宮や上田、竹原がすごいと思うのは、アニメの舞台となっただけでなく、
地場製品を巻き込んで、地元に利益を生み出す仕組みを作ったこと。
それが何よりも僕は凄いと思うんです。
可愛いキャラで注目を引いて、ストラップやポストカード売るところもありますが、それだけだと一部の関係者の利益にしかならないので、地元の繁栄にはならないと思うんですね。キャラやアニメで売り出すなら、地元を徹底的に巻き込んで、地元に呼びたくなるような仕組みを目指さないと。
でないと、ご当地不明の単なる可愛いキャラになっちゃいますよ。