今さらですが、「宇宙ショーへようこそ」を見に行って来ました。
浴衣姿のカップルが花火大会に行くかたわら、僕は一人で宇宙ショー。君らとはスケールの大きさが違うね、とワケのわからない優越感を抱きながら映画館に行くと、レイトショーにも関わらずかなりの人の入り。その客層は、大半が一人の男性でした。しかも、斜め前の男性の寝癖が気になって仕方ないんですけど、それはさておき映画の感想ですが。
うん、普通。でも…その普通が面白いです！
ストーリーは、夏休みに子供たちが宇宙人に出会い、冒険しながら宇宙を旅するというオーソドックスなものですが、だからこそ見てる僕も素直に楽しめました。不思議な宇宙の世界を心から楽しみ、最大のピンチを前に落ち込みながらも、最後は大切な人のために体を張って頑張る。珍しくはないはずなのに、それでもヒロイン達のそんな姿が活き活きと描かれていて、見てて飽きなかったです。
意外にアクションも迫力あったし、キャラもなかなか魅力的。特にインクや周（あまね）がまた健気で可愛いんですよ…。でも、この映画はそんなことより、純粋に物語の世界を楽しんでほしいですね。制作会社や脚本家がどうしたとか、声優がどうだとか。そんなオタクの深読みはひとまず抜きにして、何も考えずに見るのが一番の楽しみ方だと思います。
制作サイドもオタ向けで、見るほうも目の肥えたオタクが中心なのに、内容は実に素朴で王道。でも手を抜いたわけでは決してなく、むしろ無心になって見ることができる。しいて言えば、敵方の内面をもう少ししっかり見せてほしかったですが、それでも良くできた話でした。家族連れでも全然問題ないし、むしろ小さい子の意見を聞いてみたい映画でしたね。
オタクがオタクの目を忘れて見られる映画。たまにはそれも悪くないですね。
