K's Station

「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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見せかけだけの萌えには Non Non Non!

こんな記事を見つけました。

自動車業界はアニメを作るべき −BusinessMedia 誠

自動車離れが進む中、自動車業界も、自動車をテーマにしたアニメを作って、
若者の需要を喚起してはどうかという記事なのですが、
この記事を読んで、どう思いましたでしょうか。

僕は上手くいかないと思います。

アニメファン層を徹底的にリサーチして、ニーズをとことん追及した上でやるのならわかりませんが、
最初からアニメファン層を狙ってアニメを作るというのは、実に安易な発想に思えるんですね。


話題になっている、秋田・うご町の萌えイラストの付いた「あきたこまち」があるじゃないですか。
これがなぜ売れたかと言うと、単に萌えイラストがよかっただけでなく、
自分たちが作るお米に絶対的な自信があった上であのイラストを採用したからだと思います。

つまり、「萌え」というのは、あくまで付加価値。プラスアルファなんです

そんな力を借りなくても充分なだけの質の高さを保った上で、
可愛さや萌えという付加価値があるから効果的なのであって、
単に適当にブレンドしただけの安っぽいお米にイラスト付けて売ってたら、
ちょっとは話題になるかもしれませんが、すぐに記憶から消えます。
大手紙が取り上げるほどの話題になんてなってません。


そもそも「けいおん!」だって、最初から楽器買わせるために作った作品じゃないでしょう。
アニメとしての本来のストーリーの良さと、京都アニメーションという巧みな腕をもつ制作会社と、
とことん練りに練られたキャッチーな主題歌が揃ったからこそ大ヒットしたんですよ。
楽器は、原作者と制作会社、音楽会社が細部まで徹底的に拘って生まれた作品の一要素であり、
それほどに質の高い作品だったからこそ、ファンが楽器に興味をもったんじゃないですか

質が良くて魅力的な自動車の生産
  ↓
妥協を許さない、細部までこだわったアニメ
  ↓
アニメファンが車に興味をもつ
  ↓
車が売れる
というのが本来の流れであって、


自動車の売り上げが落ちた
  ↓
アニオタは購買力がある
  ↓
アニオタ向けに自動車アニメ作れば売れるんじゃね?
なんて三段論法で考えているようなら、絶対にどこかで破綻するでしょうね。


オタクの目をナメてもらっちゃ困ります。
そんなあざとさを見抜くだけの邪眼…、いや慧眼は、皆さんも持ってるはずですよ。