女子大生の四年生になる長女は、いまだに男性アイドルグループの「追っかけ」を続けています。 音楽やドラマを何度も繰り返して見て、雑誌もポスターもたくさん。 下宿先から録画を頼む電話がしょっちゅうあり、取り逃がすとヒステリックに怒ります。 いつまでも理想ばかり追っていると、現実の男性との交際もままならないのではないかと心配です。
(2009/04/28付け 北日本新聞・朝刊)
アイドルに夢中になる時期は、「はしか」のようなもので、多かれ少なかれ誰にでもあるんですよ。でも、ある時にふと熱が冷めて、長くは続かないもの。だから後々「若気の至り」として、恥ずかしい青春の1ページを飾ったりするわけですよ。それに大学生くらいであれば、この先まだまだあるわけですし。交際に関して今から悲観的になることはないと思いますね。ただ、僕が記事を見て気になったのは、そこではなく、
下宿先から録画を頼む電話がしょっちゅうあり、取り逃がすとヒステリックに怒ります。
この部分。親が本当に心配すべきなのは、将来の交際ではなく、人に迷惑をかけていることだと思うんです。
対象が三次元であろうが二次元であろうが、個人で楽しむ分には全然構わないんです。でも、それを他人に強要したり、迷惑をかけだすと、それは注意すべきだと思うんですよ。だから僕がこの親の立場であれば、「好きなのは勝手だから何も言わないけど、人に迷惑かけるな。やるなら自分だけで楽しめ」と言いますね。
そもそも、対象がアイドルでも二次元のキャラでも、追っかけは大人になってからやるべきだと思うんです。僕は高校時代からオタクでしたが、ずっと親のすねをかじってたせいで、グッズを買うことには引けを感じてたんですね。そのせいで社会人になって転がり落ちたわけですが、社会人になればグッズ代も交通費も通信費も自分のお金ですし、少なくても金銭面では迷惑かけないじゃないですか。だから、二次元への激しい恋愛も大人になってから! それがマナーだって、中川翔子も言ってました!
…そんなこと言ってるから、恥ずかしい青春の1ページが何百ページにもなるんですよ僕。