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「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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あの机の向こう側へ…。「はじめてのサークル参加」(Circles' Square) 感想

冬コミの同人誌を読んでます。

そんなにサークル回ってもないくせに、まだそんなこと言ってる自分の読み始めの遅さが嫌になりますが、どれも読んでるとやっぱり面白いですね。今日はその中でも、特に読んでいて面白かったものを紹介しようかと思いまして。

それはこれ。Circles' Squareさんの「はじめてのサークル参加」


実は2年前、同じサークルの「はじめての同人誌」という買ってまして。その時も面白いと思って読んでたんですが、以来すっかり忘れてたんですよ。ですが、その本を別のブログで偶然紹介されてるのを見て思い出し、再び興味を持ち始めたんですね。で、そのサークルの新刊が、この「はじめてのサークル参加」なわけでして。

はじめての同人誌

はじめての同人誌

「はじめての同人誌」は同人誌の読者層や即売会、制作過程などを、初心者向けに1から丁寧に解説されてる本なんですが、今回のテーマは「サークル参加」。サークルとして参加してみたいという人のために、申し込みから入稿、イベント後までの流れとやるべきことがまとめてあり、アンケートで得られた先輩からのエールも含め、わかりやすさはもちろん、何と言っても参加することの楽しさを伝え、読者の背中をぽんと押してくれる、いい本だと思いました。




実を言うと僕、2年前に一度だけ、友人の手伝いでサークル側で参加させてもらったことがあります。といっても最後までいたわけじゃなく、最初のほんの数時間ですが、それでも、そのほんの数時間で得た経験は今でも忘れられません。スペースをセッティングしたり、応対したり、お釣りを返したり。そんな何気ないことですら驚きと発見の連続でした。今はその友人も同人活動してない(と思う)ので、手伝いに行くこともないんですが、あの時のドキドキをもう一度体験してみたい。あの時に見た、あの机の向こう側からの景色をもう一度見てみたい。そんな想いにさせられてしまいました。

でも、自分自身がサークルとして出展しようとは考えてないんですね。というのも、このブログが僕の出せる全てだと思っていて、それ以上の活動は考えてないんですよ。じゃあなぜこの本を読んだかというと、出展者や運営者側のことも知識として知っておきたいからなんです。僕もイベントに足を運び、ブログでも紹介してますが、一参加者の視点だけだと、やっぱり書く文章も浅い気がしていて。参加者の視点だけでなく、運営や出展側の知識があることで、書く文章にもっと深みが出るんじゃないかと思うんです。それに、実際に同人活動されてる方からすれば、楽しい面だけじゃなく、苦労も当然あるはず。そういった苦労も含めて知りたい。運営や管理の大変さも知ってはじめて、同人活動されてる方と同じ視点に立てるんじゃないかと思ってるんです。

僕は一参加者に過ぎないかも知れませんが、裏方の知識や経験を積むことでイベントはもっともっと楽しくなる。
そう思います。




本の話から少しそれちゃいましたが、内容も懇切丁寧ですし、初心者向けの本としては非常によくできてると思います。僕もある程度は知ってるつもりでしたけど、制作と入稿の話は全く知らない分野なので、読んでて僕も勉強になりました。最後には同人活動の先輩たちからのメッセージもあり、中にはものすごく丁寧に回答されてるサークルもあるんですね。そういうところで好印象だと、僕も次の機会にサークルをのぞいてみようかなと思いますよね。

すでに活動経験のある方にとっては今さらな内容だと思いますが、サークル参加について知りたい人やサークル参加してみたい人にとっては、すごくいい本だと思いますので、機会があればぜひ読んでほしいですね。それに、同人の楽しさをあらゆる人に伝えたいという、このサークルの活動理念にもすごく惹かれました。次号はこれらを踏まえて技術的な内容に踏み込むみたいなので、僕もぜひ期待して待ちたいと思います。


最後に、読んでて一番印象的で心に残った文章を。

あなたの情熱を束縛するのは、わずかな法律とちっぽけな思い込みだけ。

この「わずかな法律」という一言にクスッとしました。


参考) サークル参加はドッキドキ! (僕がサークル参加を手伝わせてもらった時のエントリ)
    「本棚の10冊で自分を表現する」と、こうなった −ぐるりみち。 (Circles' Squareさんを再認識するきっかけになったエントリ)