K's Station

「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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「心が叫びたがってるんだ。」観てきました。

朝から観てきましたよ。「心が叫びたがってるんだ。」

  

もうね…やられました。
冷めた目で見てたはずの自分が最後は少しうるっとしてました


これだけ前評判も高く、有名なスタッフが結集してるんだから、感動するに決まってるじゃんと、少し斜に構えてたんですが、ダメでしたね。やられちゃいました。最後の乃木坂46の曲流れた時は目が少し潤んでましたね。乃木坂46の曲でうるっとするって何か悔しいけど、まあ今回は負けを認めましょう。だってこの映画、何がすごいって、これだけ大の大人を感極まらせときながら、

誰も死なないんですよ

いや、死や別れを題材にすると、どんな話でもそれなりに感動させられるじゃないですか。なのでそういう話って僕は好きじゃないし、逆に感動しないんですよね。でも、そんなヒネクレ者の僕がここまで感動させられたのは、「言葉」のもつ力や意味に真正面から向き合い、精力的で多感な高校生ならではの微妙な感情にマッチさせながら、一つの群像劇に仕立て上げた。そこじゃないかなと思います。


言葉は人を傷つけることもあるし、言わないことで人を傷つけることもある、本当に厄介な代物。今さら本音で語れとは言いませんし、それが必ずしもいいとは思いません。むしろ本音を隠したほうが上手くいく場面も多いのでしょう。子どもの頃から空気を読むことを学び、心変わりを隠して笑顔の裏を読み、場を取り持つことに莫大なエネルギーをすり減らして生きていく。

でも、時には自分の気持ちに正直に、本音を話すのもちょっといいかな。

そう思えただけで、この映画を見た価値はあったと思います。


(一部隠してますので、見たい方はカーソルを反転させて下さい)
ただ、難癖つけるようですいませんが、一点だけ気になったのは、おしゃべりが故に両親の離婚を引き起こしてしまう、冒頭のシーンが淡泊。口が利けなくなるぐらいの深い悲しみを抱えてしまうのに、あっさりし過ぎのように思いました。そこを丁寧に描くと上演時間が2時間半ぐらいになってしまうので致し方ないんですが、両親の喧嘩シーンなど、おしゃべりが故に招いてしまう不幸もしっかり描いてほしかったです。

でも、それ以外は言いがかりをつける点は全くなく、ストーリーもキャラも実に素晴らしい映画でした。あの花と比較すると、万人受けはしないかなと言う気もしますが(「言えよ」って言われたらその通りですし)、映画のストーリーを知って少しでも気になったなら、見て損はないと思いますよ。