3013年から帰ってきましたー! 「堀江由衣をめぐる冒険4 〜パイレーツ・オブ・ユイ 3013」!!
いや、あの…3013年ってさあ。
というのもこのライブ。前日の「由衣と時間泥棒」のライブとセットになってまして。そのライブで時間を奪われたほっちゃん、元の時間に戻るつもりが間違って1000年後の3013年に飛んでしまうんですね。その3013年では、陸地はほとんど姿を消し、海賊が跋扈している大海賊時代。そこでほっちゃんが海賊となってドタバタすると、そういう設定なんですよ。僕が行ったのは日曜だけですが、土曜のライブを見たからこそわかる伏線も他にいろいろあったそうで。いいなあ…僕も両日行きたかった!
ま。BDを買わない自分が悪いんですけどね*1。
ライブ前には前回に続き、山びこの妖精・エコーちゃんの山びこ講座。「海賊の基本は山びこだー!」と、ライブで歌う歌わないに関係なく、掛け声を観客に教えるエコーちゃん。海賊なのに山びこって…と思わずツッコみたくなりますが、掛け声のおかげでまわりはすでにハイテンション。ウォーミングアップもバッチリで開演を待ちます。
オープニング〜「moment」「Time machine」「いつか」「Secret Garden」
タイムワープという設定にマッチした2曲でスタート。薄い弾幕が降り、ベストアルバムのジャケットに登場したトランクを横に、純白のワンピで登場のほっちゃん。海辺で双子の海賊・ビンゴとリーチに出会います*2。着替えて来いと言われ、海賊らしく黒と白の縞々のシャツに白ズボンで再登場のほっちゃん。モップやバケツを使ったダンスもすごく可愛いです。
「True truly love」「パイレーツ・オブ・ユイのテーマ」
クマスター船長の船に乗り込むほっちゃんですが、さっそくイワシ海賊団との戦いに。ほっちゃんもステージ脇から海賊船に乗って移動し、ファンと「♪とぅりら、とぅるとぅりら!」の大合唱。ちなみに「パイレーツ・オブ・ユイのテーマ」はライブのための書き下ろし。この曲はライブの前や物販でも流れてましたが、その英語版は何と「レ・ミゼラブル」でジャンバルジャンを演じた今井清隆さんが歌ってくれてるとか。
「スクランブル」「Go! Go! Golden Days」
イワシ海賊団を見事やっつけ、「WANTED!」扱いとなったほっちゃん。クマスター船長の「朝まで飲むぞー!」という声とともに2曲を披露。UNSCANDALのパートはもちろんファンの掛け声。「♪ぐるぐる回る ぐるぐる回る」のサビでは会場のペンライトも一緒に回ってました。金銀財宝や宝石を手に「あたし、海賊天職かもー!」と言いながら、宴に疲れてすやすやと眠りにつくほっちゃんでした。
「DEAR FUTURE」「インモラリスト」
キャプテンガイコッツ率いる幽霊船が登場。その一味にビンゴとリーチもさらわれてしまいます。こっそり自分だけ助かろうとする船長ですが、結局一緒に捕まってしまうことに。眠ったまま目覚めないほっちゃんに対し「ねえ、聞こえてる?」という言葉とともに「インモラリスト」へ。会場のペンライトもここでは真っ赤になり、おぞましい雰囲気を演出してました。
「くじら光線」「sky fish」「Get up and Go」
間一髪のところで逃げ出したほっちゃん。イカダ型のゴンドラでステージから移動し2曲を披露。タイムズ伯爵に出会いますが、現在に戻るために必要な懐中時計の電池が切れたことを知り、電池を求めて幽霊船に向かうことを決意します。幽霊船にたどり着き、牢屋に閉じ込められた仲間を見つけるほっちゃん。牢屋の隙間から入ったものの、食事を食べすぎてしまい、帰りは隙間から出ることができません。
「YAHHO!!」「笑顔の連鎖」「CHILDISH LOVE WORLD」
「激しい曲でも歌えば痩せるんじゃない?」という言葉に、会場から「おおっ!」と声が。見ればほっちゃんの衣装もいつしかピンクのワンピに。そして手にはポンポン。となればもちろん歌うは「YAHHO!!」! 宣言通りの激しい曲に会場もヒートアップ。「CHILDISH LOVE WORLD」は会場から割れんばかりの大歓声。「フレーフレーほーっちゃん!」の掛け声もライブには欠かせませんね。
「大切なもの」「Try again」「ヒカリ」
幽霊船の一味との対決シーン。「ここは私にまかせて」という声とともにミス・モノクローム登場。激しいダンスとともに「Try again」を歌い上げ、途中で海賊衣装にチェンジ。緑のレーザーでガイコツたちを一蹴するモノクローム。「もっと歌いたい」と言うモノクロームですが、ほっちゃんによって単三電池を外され、あっさり消えてしまうモノクロちゃんでした。そんなモノクロームの歌声は、ほっちゃんの声を一音一音合成したような仕上がりで、さながらボーカロイド。
「puzzle」「PRESENTER」「Lady Go!」「BE FREE」〜エンドロール
会場の天井に映し出された巨大なキャプテンガイコッツの映像。しかしほっちゃんの活躍(「ヒカリ」の熱唱とダンス)によりガイコッツも退治されます。見事に海賊界の平和を取り戻したほっちゃん。ステージのバックからは大きな帆が登場し、赤いリボンをつけたガイコツの旗も登場。「puzzle」では旗を使ったダンスも。「BE FREE」では、後ろでタイムズ伯爵が旗を振り、会場をゴンドラに乗って移動。そのままステージを後にするほっちゃんでした。
アンコール〜「JET!!」「Love Destiny」「Happy happy rice*shower」
ライブTシャツ姿のほっちゃん登場。劇を振り返り「何となく…意味わかりました?」と聞くほっちゃん。この劇では声の出演も豪華で、タイムズ伯爵に大塚芳忠さん、双子の海賊はほっちゃん曰く「天敵」の柿原徹也さん。キャプテンガイコッツは何と千葉繁さん。2日のライブで使われたBGMは14曲が書きおろし。衣装はダンサー含めて107着。その様子にほっちゃんも「シルク・ドゥ・ソレイユみたい」。
ファンの間からあがる三本締め。
これが終わるまでがライブです。
いやあ…もう最高やでほっちゃん!
このライブ、内容以外にも大きな特徴がありまして。それは「FreFlow」という無線操作できるペンライトを初めてイベントグッズとして販売したことなんですよ。これを持ってると、ライブ中も曲によって自動的に色が変わったり、点滅したり、ランダムに変わったりして、会場がすごく綺麗でしたね。ちなみにモノクロームの登場時はオフにされてたらしく*3、壊れたのかとスイッチをカチカチしてましたが、そうではなく、ファンがちゃんと白のペンライトを別途持ってるんですよ。さすがはよく訓練されたファンです。
回を重ねるごとに面白くなる寸劇、豪華になる演出、可愛さを増すほっちゃんとミス・モノクローム。まさに最高級のエンタティメントでしたね。あまり好きじゃないと言ってた僕も、その魅力の前に今やすっかり骨抜き。僕も普通に「フレーフレー、ほーっちゃん!」とか言ってましたよ。ライブの回数こそ多くないですが、ひとつのライブを徹底して大胆かつ真摯に取り組む姿勢はお見事の一言。きっと陰で並々ならぬ努力されたんだと思いますよ。
そんな今回のライブ、出来は最高なんですが、どうしても一つだけ言いたいことがあるんですよ。それは。
ゴンドラはもう少しゆっくり動きません? ほっちゃんの顔が拝めないじゃないですかあ…。