「我が妻との闘争」を贈ってくれた友人から、もう一冊漫画を頂いたのですよ。その名も「おたくの娘さん」。
内容はというと、ある日、同人作家をやってる主人公のもとへ小学生の娘が現れるというもの。実はその娘は、学生時代の彼女との間にできた娘で、彼女が借金抱えて大変だから、そちらでしばらく面倒みてほしい、とのこと。娘も最初はオタクである父親を嫌がるものの、自分も学校でオタクな友人ができ、父親にも心を開いていく…とそんな話なんですが。
うーん…ちょっと僕の琴線には響かなかったかも。
そもそも、この手のオタクを扱ったストーリーって、ものすごくワンパターンじゃないですか? 最初はオタクを嫌うんだけど、個人の優しさに触れて、自分もオタクな世界に興味を持ち出すとか。やたらとオタクを軽蔑する人物が出てきて、その人と対決して打ち負かすとか。逆にすごく寛容な人が出てきて仲良くなるとか。さらに上を行くオタクに出会うとか。別にワンパターンが悪いわけではないんですが、執拗にオタクを忌み嫌うヤツとか、やたらとオタクを格好良く描こうとするのを見ると、
「何だかなあ…」
と、同じオタクながら、見てて微妙な心境になってくるんですよね。
そもそも「オタク」って、そこまで嫌われる存在なのでしょうか。確かに「えーっ」って思う人はいると思いますが、本に登場するような、世の中の諸悪の根源。さもゴキブリか何かのようにオタクを忌み嫌う人なんているのでしょうか。僕にはそんな人がいるようには思えないんですよね。
でもそれは単に、僕の環境が恵まれていたからかも知れません。僕は高校くらいからオタでしたが、両親には一言もそれについて言われたことはなく、オタクな気持ちそのままに年を重ねたという感じですね。特に止める人もいなかったし。
本当のところどうなんでしょう。普段からオタクを毛嫌いしてる人って、皆さんのまわりにいます?
おたくの娘さん (第1集) (角川コミックスドラゴンJr. (KCJ100-1))
- 作者: すたひろ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: コミック
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