ぱんつアニメ「ストライクウィッチーズ」の影に隠れて、ブログでも1話以来ネタにはしてませんが、おっぱいアニメ「チチレイ」こと「セキレイ」が俄然面白くなってきました。
実を言うと、「セキレイ」は一話だけ見て切ることも考えたのですが、どうしてどうして。作画は丁寧だし、ストーリーも面白いし、セキレイ達の不自然な乳の大きさをおいといても充分に面白いです。というのも、新たなセキレイ・久能（くのう）の登場から一気に面白くなりましたね。
セキレイには葦牙と呼ばれるパートナーがいて、互いに戦いあい、最後まで勝ち残った者だけが栄光を得るというバトルロワイヤル・鶺鴒計画があります。互いに戦うわけですから、当然セキレイも戦うための超人的な能力を持ってるわけですが、久能においては、戦うための力も知恵も、胸すら全くなく、特殊能力も大声を出すしかできないという、鶺鴒計画において、圧倒的に弱い存在なんですね。そんな久能の葦牙・ハルカにも、事あるたびに「無能」と言われ、
「無能じゃなくて、久能ですぅ〜！」
としか言い返せない始末。
でも、ハルカは考えたんですよ。自分のセキレイである久能が、戦って生き残ることは不可能だと。生き残るためには、鶺鴒計画を放棄しドロップアウトするしかないと。とはいえ、鶺鴒計画がそう簡単に放棄できるものではなく、逃げ出そうとしては、ルールを破ったものを排除する懲罰部隊に追われ、自分の命すらも危うく落としそうになります。
今まではヒロインに対し、さらに強いセキレイが現れて…という流れがあり、強いセキレイと戦って最後はハッピーエンドになるんだろうなあ、としか思ってなかったのですが、逆に群を抜いて弱いセキレイが登場したことで、「強いヤツをいかに倒すか」という視点から、「弱いヤツがいかに逃げ切るか」という視点に変わったんですよ。それによって、逆にアニメがすごく面白くなったと思うし、久能やハルカに感情移入できると言うと言い過ぎですが、ストーリーにさらにぐっと引き込まれるようになったのは間違いないですね。
野村監督のように、弱い自分のチームが強いチームに対し、自分の持ち駒だけでいかにして勝負し、いかに勝利するか。頭脳を駆使して考えるのって面白いじゃないですか。「セキレイ」の場合、どうやっても久能が勝つとは思えませんが、では死なずに逃げ切るためにどうしたらいいかのために策を練るのは、それはそれで戦略としてすごく面白いと思うんですよ。
強者ひしめくセキレイ達の中で、逆に久能のような全く無能なセキレイが今後どうなっていくのか。
今後の展開が楽しみです。
