オムライス女に続き、相変わらずの程良くイラッとさせる文章ですが、着眼点は悪くないと思うんですよ。このまま歳とっても今のようにアニオタやってるんだろうか。どこかで踏ん切りをつけるべきなんだろうかって、30歳過ぎれば考えますもん。だって想像してみて下さい。50歳や60歳と言えば、多忙を極めた仕事もようやく落ち着き、子どもも親から独立、自分の老後を考える年齢じゃないですか。そんな時に、
「あずにゃんぺろぺろ〜!」「ミクたんのぱんつくんかくんか」「竹達彩奈とヤリたい!」とネットに書き込みながら、同人誌とフィギュアに囲まれる60過ぎのおじさんの姿を。
若い頃はそれでもいいんですよ。でも三十路も過ぎ、厳しい現実が徐々に身にしみてくると、どこからともなくアニオタの天使が耳元にふと現れるんですね。そして上のような痛い老後、略して痛老後をチラつかせて、
「いいの? あなたの人生これでいいの?」
と、ささやいてくるんですよ。そう考えると僕も足を洗うべきかと思うのですが、すると今度はアニオタの悪魔が耳元に来て、
「今楽しまなくてどうする? 行けるとこまでいっちゃえー!」
なんて誘惑を仕掛けてくるんですね。そういう激しい葛藤があり、いつも天使と悪魔が取っ組みあいの喧嘩を始めるものの、
なぜかいつも悪魔が勝っちゃうんですよね〜。私かわいそーなコ! てへっ☆(←今年35歳)
でも真面目な話、今さら辞められるかというと、無理だということもわかってるんですよ。だから、ライブや即売会に行くことはないにしろ、たまに思い出したようにアニソンを聞いてみたり。昔の友人と集まってオタ話で盛り上がったり。第一線から引いても楽しめる方法で今後もアニメと付き合えたらいいなと思いますね。それはアニメオタクに限らず、対象が何であれ同じ。生涯第一線を目指すのも悪くないし、辞めるという選択肢もあり。あなたの人生なんですから、何に興味を持ち、何に力を注ごうかは自由です。
どんな生き方だとしても、死ぬ時に「楽しかった」と思えれば、それほど素敵な人生はないと思いますよ。