スフィアのメンバーによるソロライブ・高垣彩陽の「Music Rainbow 01」に行って来ました。
午前中早々にスフィア全員分の物販が売れてしまい、逆に物販ブースが閑散としてるという衝撃的な会場周辺でしたが、ライブはすごく良かったです。そのライブが終わって、感想を一言で言うと。
高垣彩陽は、僕らが思う以上に、すごい逸材なんじゃないんだろうか。
声優なんだからキャラで声を使い分けるのは当然でしょうし、音大で声楽を学んできたんだから声量があるのも納得できます。それよりも、僕がこのライブで何より驚かされたのは、
高垣彩陽という人間が見せる、圧倒的なまでの表現力。
「キャラソンはお芝居の一部」
今回のライブではキャラソンのコーナーもあり、5曲ほど披露してました。「チャイナ気分でハイテンション!」のような明るくはっちゃけた曲も、「inner world」のような穏やかながら熱い曲もありましたが、どれも本来の高垣彩陽の歌い方や声とは全然違うんですね。それも単に声を変えるだけでなく、一人のキャラを表現するために、フリや歌い方をも交え、1曲1曲を完璧に歌い分けている。それがすごく驚きでした。
本人もMCで「キャラソンはお芝居の一部」と言うように、キャラソンは、キャラの多彩な面を表現する手段の一つなんだと、あらためて気付かせてくれたような気がします。さらにプラスアルファでもっと多くの魅力を伝えられる。高垣彩陽、恐るべし。
「音楽とか、言葉とか、人の心に響くものは、すごいパワーをもっていて」
その他にもライブでは「君がいる場所」「光のフィルメント」など、シングル2曲も披露。「Oh Happy Day」では会場の皆でコーラスを歌い、ラストは、卒業の謝恩会で歌ったという「Time To Say Goodbye」(Sarah Brightman)。サイリュームを振る手を止め、会場の全員が座って聴き惚れてしまうという、声優のライブとは思えない雰囲気で幕を閉じました(客席からの三本締めはありましたが)。
声質や歌の上手さも当然あると思いますが、それよりも歌ってる時も含め、コーラスを先導したりする際の、活き活きとした姿が、見ていて気持ち良かったですね。MCでの言葉通り、すごいパワーを見せてくれました。
「内容にダジャレが入ってない! あと…オチもない!」
一人コントのコーナーでは、受験生に扮した高垣彩陽が「高垣だじゃ陽のそのうち慣レルヤ」という、本人の番組をマネたラジオを聞きながらツッコミを入れるというもの。読んだハガキに対し上のような厳しいことを言うあたり、ラジオで読まれるハガキの質の高さがうたがえますね。
僕はラジオは聞いたことないのですが、それでも見ていて面白かったです。笑い(というかダジャレ)には定評のある高垣彩陽らしく、ボケとツッコミもなかなかサマになってました。オンエアバトルだったら手前の溝にボール入れてもいいぐらいの出来でしたよ。
そして、「演者」高垣彩陽へ
明るい曲は楽しく、静かな曲は穏やかに。そして笑えるコントは徹底的に面白く。
常に人の心に何かを伝えるように、丁寧でありながらもかつ激しく表現する。
そんな高垣彩陽という人間の演技に魅せられた、そんなステージでした。
高垣彩陽は「歌手」や「声優」という枠を超えて、一人の「役者」であり「職人」なんだと思わされましたね。3月からはネット配信のドラマ出演と劇中歌も決まったそうで、「弊社・全ミュージックレインが驚いた!」と言ってましたが、高垣彩陽の表現力をもってすれば、何ら驚くべきことでもなく、
劇中歌ゲッチュー!と言った感じでしょうか。(彩陽師匠のレベルには程遠い…)
参考> 完全速報!「Music Rainbow 01」1日目(豊崎愛生・高垣彩陽)−本日の車内放送
セットリストなども載っていますので、詳細なライブの内容を知りたい方は、ぜひぜひ見て下さい。