男子がすなるという、アレ。
アレをカタカナにするだけで、何か雰囲気違って見えますね。というわけで、アニメ「大正野球娘。」。
大正14年。東京の女学院に通うヒロイン・小梅に友人の晶子が「一緒に野球をしたい」と誘います。女性が野球をするなど、社会的にも考えられなかった時代。技術はもちろんルールもわからない状態から、さまざまな苦難を乗り越え、奮闘する女性野球チームの物語…と、ストーリーだけを聞いても充分面白そうなのに、ヒロインの声が伊藤かな恵となれば、これは食指も動くというもの。僕も1、2話を立て続けに見ました。
…大正時代って嘘やろ。
内容は面白いんですよ。でも、ヒロインが「ちこく〜!」と言いたげにご飯食べながら走ってたり、いかにも委員長風のメガネかけた子がいたり、モテモテのお姉サマに双子の妹がいたり。この時代に何そのお約束なメンバーは、と言いたくなるようなキャラ満載。それに主題歌を歌う声優陣も、ヒロイン・伊藤かな恵をはじめ、中原麻衣に植田佳奈。能登麻美子と、実に豪華な面々。何このアニメファンが喜びそうなメンバー。
でも話はやっぱり面白いです。女性の社会進出が許されなかった背景の中で、両親や世間をどう認めさせるのか。運動能力に秀でた子はいるけど、まだまだ未熟なチームがどう強くなっていくのか。委員長風の天才少女が野村監督も驚きのどんな頭脳野球を見せてくれるのか。久々に主人公達の成長が楽しみなアニメを見ましたね。ええ。もちろん視聴決定です。
ただ一点気になったのは、少し展開が早いんですよ。2話にして早くも9人揃いましたし、道具も知り合いに頼めば何とかなりそうだし。男子チームに勝つには、社会的にも肉体的にも、ハードル高そうなのに、思いのほかあっさり勝つんじゃないかという気もするんですね。「けいおん!」のようにユルくはないでしょうが、ちょっとした葛藤や迷いも上手く織り交ぜてくれたほうが、僕は好みですね。
あと。エンディングの伊藤かな恵の曲が、ちょっと微妙な気がしたのは僕の気のせいですよ…ね?