K's Station

「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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『けいおん!』は見たけれど

今年一番の話題作であろう、アニメ「けいおん!」が最終回でした。

主題歌はオリコン上位を賑わせ、キャラが使ってる高額の楽器やヘッドホンが売れ、爆発的な人気と経済効果を生んだ「けいおん!」。僕も全話見ましたが、確かにキャラは可愛いし魅力的。日常はゆるゆるしてるのに、キメるところはバシッと決め、感動のシーンもバッチリ演出。格好いい音楽、緻密な映像、ほのぼのした展開に魅力的なキャラ。全てががっちりとかみ合った名作。大ヒットも頷けます。

なんですが、ちょっとズルいなあ…という気もするんですよね。



このアニメって、本来描くべきはずの楽器をやる楽しさが描かれてないんですよ。今時スポ根をやれとは言いませんけど、楽器をやる上での努力があまりに軽視されてませんか? メンバーはすごく楽しそうですけど、その楽しさは、放課後の歓談やパーティーなど、仲間と一緒にいることの楽しさであって、楽器をやる楽しさじゃないんですよね。そんなまったりした日常を描いておいて、学祭本番は魅力的な演出でちゃっかりと大成功。それって…ちょっとズルいと思ってしまうんですよ。

ゆるゆるしたアニメが嫌いというわけではないんです。「ひだまりスケッチ」「らき☆すた」は僕も好きでしたが、「けいおん!」は軽音部として一つの明確な目標があるだけに、マジメに練習するシーンも見たかったんですよ。成長の過程をちゃんと見せてほしかったんですよ。高額の楽器も売れてるようですが、まったりした日常と格好いい演奏シーンだけを見て楽器を始めるのは、少し危険だと思いますね。京都アニメーションの魔法にかかるだけならいいですが、それで高額の楽器が売れるというのはちょっと…心配です。

ただ、主題歌や挿入歌など、楽曲はどれもすごくイイんですよ。キャッチな歌詞に格好いいメロディ。どの曲もバンド感があふれていて、聞いててすごく心地よく、アニメの世界ともバッチリとリンクしてる。このアニメは、アニメ制作よりも、ポニーキャニオンをはじめとした音楽制作者がもっと評価されるべきじゃないかと思います。


まあ、結局何が言いたいかというと、軽音部の5人よりも、その5人を陰で支えたしっかり者の、生徒会長・和(のどか)をもっと応援しましょうということです(元・学園祭の実行委員だったKoma)。