突然ですが、有毒生物って何かクールじゃないですか?
体も小さければ、力もスピードもない。生存競争において不利なはずの生物が、毒をもつことによりハンデをも覆してしまう。生物に与えられた最強の武器と言っても過言ではない「毒」。そんな毒をもった生物は、護身に絶対的な自信があるせいか、自分より強い動物の前でも怯まず、世の中に対して斜に構えてるような感じすらします。まさに生物界の不良中年。クール&スパイシーとも言うべき存在じゃないですか。
そんな有毒生物を大胆にも擬人化してしまおうという、画期的な本を見つけました。その名も「萌え萌え有毒生物図鑑」。
「有毒生物」という時点で個人的には少し萌えてるのですが、そんな毒をもった個性的な生物が、絵師達によって擬人化されたイラストとともに紹介した本があるとのことで、「♪言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜」と、反町隆史の往年の名曲を口ずさみながら、早速買ってきました。
その内容ですが、見開きで有毒生物が紹介されていて、左のページが生物の紹介、右のページがイラストという構成。説明を読んでますと、一噛みによって注入される毒がネズミの125,000匹分の致死量に相当するとか、神経毒は激しい痛みがない一面、毒の回りが非常に早いなど、説明を見るだけでぞくぞくしてきますね。毒、超クール。毒を持ってない自分が残念でなりません。
その説明にしても、致死量や被害だけでなく、「萌え萌え」とあることもちゃんと意識してるようで、
その痛さたるやギャルゲーで無策にツンデレヒロインを攻略しようとして、こっぴどく振られてバッドエンドを迎えたケースに相当するだろう。
ゆっくり死んでいってね!、とでも言うつもりか、これを処刑に使うのは即死させるより残酷かも知れない。
なんて表現もあったりします。その他、有毒生物以外にも伝説上の生物や、有毒生物が登場するパニック映画なども紹介されていて、有毒生物萌えの僕としては非常に面白く読めました。
ちなみにイラストですが、10人以上のイラストレーターが参加してるので、特徴も様々ですね。でも、もとが有毒生物のせいか、怪しげな針があったりとか、怪しげな液が出てたりとか、怪しげな糸が絡まってたりするイラストもあるので、その手のものが好きな人には悪くないかも知れません。
まあ…そういう面では、小さいお子様には有毒かも知れませんね。
- 作者: 有毒生物図鑑制作委員会
- 出版社/メーカー: イーグルパブリシング
- 発売日: 2009/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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