「やくならマグカップも」5周年展に行って来ました。
上のイラストを見れば想像できるように、ゆるふわ系の陶芸部が舞台の漫画で「やくならマグカップも」(略して「やくも」)という作品がありまして。舞台は焼き物の街としても有名な岐阜県の多治見市。実在する東濃の場所を中心に、陶芸部の4人や町の人たちの日常や成長、心情を描いたハートウォーミングなストーリーで、ざっくり言うならば「たまゆら」の陶芸部版を想像すればいいかなと思います。
この漫画冊子、不定期の発行ながら何と全て無料。地元のスポンサーの協力を得ながら漫画を描き続け、その活動が今年で5年になるんですね。実は僕も第1回の発行から「やくも」は知ってまして。6年前にブログで紹介してるんですね。その記事がなぜか今でも検索で上位にくるらしく、僕のブログに辿りつく方も多いと言うこともあり、これは僕も行かねばと、最終日に多治見まで足を運んで来ました。
展示会の場所はながせ商店街のクラフトショップ。入口にもポスターや手描きの看板などがあって、気持ちを高ぶります。
中に入ると、まずは最新号の冊子と、ヒロイン姫乃のパネル。ちなみにこの展示会、全て撮影や投稿OKというのも嬉しいですね。
右にはメインキャラ4人のキャラクター設定と、ゆかりの方からのメッセージ。メッセージに瑞浪市の瑞浪Mioちゃんからのメッセージあったの驚きでしたね。
左には今までの全22話の展示と作品のポイントやお気に入りの紹介。どの話もすごく考えられて作られてるのがわかります。
奥はフリースペースになっていて、イラストの描かれたホワイトボードなども。壁には「やくも」関連のコラボの紹介。サイダーや祭りで配布されたうちわ、ラッピングタクシーなんてのもあるんですね。
さらに、ファンの方からの「やくも」関連の作品の展示。第一話のラジオドラマ、フィギュア、タイルアート、同人誌などいろいろ。特に面白いのはビックリマンシール風の4人。こ、こんなんあるんや…。
さらに当日は作陶体験もできるみたいでした。まあ…僕は手先超不器用なので、写真に専念しましたけど。
というわけで、僕もスペースをゆっくり回りながら、展示を鑑賞してきました。その感想なんですが、
ちょっと…感動しました。「やくも」の5年間を余すところなく全て見せた、最高の展示会だったと思います。
最近はアニメや萌えキャラを使った町興しも、ちらほら見られるようになりました。でも、この「やくも」に関しては、一般的に思い浮かぶような、いわゆる「萌えおこし」的な活動に比べると、ものすごく地味だと思います。専属の声優さんもなく、公式レイヤーさんもなく、動画をバンバンあげてるわけでなく、各地のキャラとがしがしコラボして、じゃんじゃんグッズ作って売って…というわけでも決してありません。それでも、地元の特色を生かしながら、地元の方の協力をもとに、地元の魅力が伝わるような冊子を作成し、無料で配布する活動を5年も続けている。
それって本当に凄いと思うし、心から絶賛したいと思うんですよ。
僕は当初からこの作品を知ってましたが、まさか5年も続くとは考えませんでした。でも、継続することでこうして結果を出したわけだし、その活動を見ていいと感じた人たちが各自の分野で制作して、一つの活動を盛り上げてる。地元と制作者、ファンの間で本当にいいサイクルができてますよね。僕はイラストも作曲もできませんし、ブログで紹介するぐらいしかできませんが、それでも何かの力になりたい。「やくも」の活動を応援したい。この5年の軌跡を見ていて、強くそう思いました。
素晴らしい展示をありがとうございます。
発足当初から「やくも」を知ることができて、僕も本当に嬉しいです。
5周年の展示会は今日で最後ですが、この4人の日常がまだ続くと思うと嬉しいですね。できればこのままゆるゆると、でもしっかり地に足付けて長く続けてほしいなと思います。
これからの活動も、心から期待してます!