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「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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可愛いだけじゃない。「東北ずん子」はなぜ凄いのか。

萌えキャラは新時代のインフラ!? 「東北ずん子」の素顔を歩く −Yahoo!ニュース

これは…もう読んでいて目から鱗ポロポロですよ。


東北を中心に活動する「東北ずん子」白石市を中心に、最近では一関の「ご当地もちサミット」のポスターにも起用されたり、その名の通り、東北を中心に活動するご当地キャラでVOICEROIDにもなってる、というぐらいの認識はありましたが、僕も深くは知らなかったんですよ。でも、この記事を見て、俄然僕も東北ずん子に興味もちましたね。というのも東北ずん子を中心に地元やファン、制作元、グッズの開発元それぞれの間で、実にいい連携ができていることが興味深いです。



記事の中では、東北ずん子をいち早く地元の名産に取り入れた白石市の例が紹介され、華やかな側面だけではなく、過去に味わった示唆も含めてちゃんとレポートされてるんですね。白石と言えば片倉小十郎ゆかりの地。それにあやかって「戦国BASARA」と協力し、ラッピングバスや名産品に取り入れても、苦労は絶えなかったようで。版元があるがゆえにチェックが厳しく、商品が店頭に並んだ時にはアニメが終わっていた、なんてこともあったようです。さらに、市の補助金を利用した運営の苦労についても語られており、中でも特に衝撃だったのはこの部分。

最も観光客が集まる4月中旬の桜まつりの時期に実施できたのが大きい。これまではこの時期に開催したくてもできませんでした。準備に年度を挟むため、市の補助金での運営では無理だったのです。

これなんて、実際に町おこしに関わった人でないと出てこない、本当に生の声ですよね。「聖地巡礼」が話題になり、今や街にアニメを呼べと、企業や自治体のほうが必死になってる感もしますが、ドル箱のように見える聖地ビジネスも、思いがけない悩みはあるもの。華やかな面だけでなく「公式」であるがゆえの煩わしさもしっかり伝えてますよね。「聖地巡礼」と言っても、成功例のほんの一面しか取り上げられてないこともあるので、こういう生の声は僕にとっても驚きでしたし、勉強になりました。



さらに記事では、インフラ優先のビジネスとしての東北ずん子についても紹介されてるんですね。クラウドファンディングで資金の一部をファンに担ってもらい、魅力的なコンテンツを先に見せ、東北の名産やイベントとタイアップしながら、開発元だけでなく東北にもお金が入るようにする。ファンも喜び、地元も喜び、開発も喜ぶ。まさに「三方よし」を地で行ってるじゃないですか。僕が東北ずん子が何より凄いと感じたのはそこなんですよ。公式のレイヤーさんとか有名な声優さんとか、そういったアニメファン向けのコンテンツとしての側面も魅力のひとつなんですが、

ファンからお金を集めて、地元に落ちる仕組みを実に上手く作り出したこと。
それが何よりも素晴らしいと僕は思います。


今後、クラウドファウンディングの利用は増えるでしょうし、記事でも「ファンは消費者ではなく『投資家』だ」と言われています。でも、だからこそ、クラウドファウンディング集めたお金の用途には厳しい目を向けなければいけないと思うんですよ。可愛いキャラのグッズが出来て、可愛い声が付くのもいいですが、それだけでは僕は不満なんです。企業のキャラならそれでもいいですが、ご当地キャラとしてはまだまだ二流。「ご当地キャラ」を名乗る限りは、活動拠点であるご当地に利益を生んでこそのキャラ。集めたお金でファンを喜ばせるだけでなく、その活動がいかに地元のメリットになるのか。そこまで納得した上で僕は協力したいと思ってます。


クラウドファウンディングって、資金を集める側にとっても提供する側にとっても、手軽に参加できるいいシステムですが、だからこそ、可愛さだけに釣られたくないんですよ。でないと、可愛いキャラを全面に出した町おこしが発足した時に、


「可愛い声とキャラがあれば、オタクはいくらでも金出してくれんでしょ?」
なんて安易に思われたくないじゃないですか。


それだけに、クラウドファウンディングの用途や目的、達成した後についても、常に僕らが厳しい目を持ってないといけないと思うんです。僕もこうしてご当地ならではの可愛いキャラを楽しみ、凄いところは絶賛しながらも、外からの視点を常に持ち、時には厳しさをもって、動静を客観的に捉えることも忘れないでいたいですね。