和歌山県橋本市。高野山のふもとの街の駅に、可愛いキャラがペイントされた「痛駅」があるというので、行って来ました。
その駅は市の中心・橋本駅からJRで2駅の無人駅。橋本の駅に降りて、乗り換えの時間まで周辺をぶらぶらしてますと、
目に飛び込んできた「萌えキュンッ・シールラリー」なる観光協会のポスター。
これはこれでツッコみ甲斐ありそうですが、今回はおいとくとして、目的の駅は橋本から乗り継いで5分。奈良との県境にひっそりとその駅はありました。これがそのJR和歌山線・隅田(すだ)駅です。
このイラストを描いたのは、地元中学校の美術部員とそのOG。よく見るアニメ絵の萌えキャラと違って、全般的にぽっちゃりした感じなのが逆にいいじゃないですか。駅を彩る3人のキャラは、隅田(すだ)にちなんだ「すーちゃん」と「だっくん」、昔から現代にタイムスリップしてきた地元ゆかりの中将姫「ひめちゃん」。だっくんはすーちゃんのことが実は好きで、その恋をひめちゃんが応援するというストーリーもあるんだそうです。
駅にはすーちゃんの浴衣姿に照れるだっくんの様子も。
この駅舎のペイントは何と橋本駅の駅長の発案だそうで。落書きに悩まされる駅を絵で飾れば落書きがなくなるのでは、と地元の中学校に依頼したのがきっかけだそうです。しかも可愛いだけじゃなく、柿や飛び越え石、隅田八幡神社の例大祭など、地元の名産・名所をちゃんとPRしてるんですね。
落書きを防ぐだけでなく、地元もPRできて、さらにこういう鉄道&萌え好きのオタが注目してブログに書くことでさらに注目が集まる。いいことづくしじゃないですか。落書きに悩まされる無人駅も多いと思いますし、他の駅でもぜひマネてみてはどうでしょう。
行くでー! 僕はどこでも。
参考: 萌えキャラがペイントされまくった駅舎「隅田駅」−実在看板少女のさがしかた
隅田駅に〝郷土PR壁画〟完成〜隅田中生アッパレ −高野山麓橋本新聞