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「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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なぜ叱られると自動的にごめんなさいしか言えなくなるのか。

叱られると自動的にごめんなさいしか言えなくなる人達 −シロクマの屑籠(汎適所属)

ごめんなさい私のことです本当にごめんなさい。

叱られたり注意されたりした時に、ただ謝るしかできず、思考停止してしまう人の話。僕もそんな傾向あるので、そういう人達の気持ちもわかるし、叱る方にも嫌な思いさせてるんだろうなと思います。「叱られ下手」と言えばそれまでですが、社会人を数年経験して、今さら「叱られ上手になれ」と言われても何の解決策にもならないと思うので、叱られ下手になってしまった社会人なりに、解決の糸口を考えてみました。

なぜ叱られると自動的にごめんなさいしか言えなくなるのか

謝ることで回避しようというのは、生物的な防御反応だと思うんですよ。自分の非を認め、とにかくこれ以上自分が傷つくのを避けたい。とにかく早くその場を去りたい。叱る方からしてみれば、謝罪を求めてるわけじゃないのに、言葉だけの謝罪を繰り返されてしまうから、イライラしてさらに声を荒立ててしまう。そんな悪循環になってるんですね。

ではなぜ叱られると防御反応を示してしまうのか。僕が思うのは以下の2つです。

なぜ怒られたのかわからない。
悪いのはわかるけど、どう改善すればいいのかわからない。

なんだかわからないけど怒られている。どうしたらいいのかわからないけど叱られている。そう思ってしまうと、叱られる方は身動きが取れないんですよ。だから謝るしかできない。とにかく早くその場をおさめ、逃げることに専念してしまう。そんな心理が働いてるんだと思うんですね。

叱る方が気をつけてほしい、たった一つのこと

なので、相手に防御反応を発動させないために、叱る方が気を付けてほしいことは、

相手の何が悪く、次にどうすべきなのかを具体的に伝えること。

この一点に尽きるんじゃないかと思います。

もちろん悪いことを悪いと伝えることは大事です。時には怒鳴り声をあげないといけないこともあるでしょう。でも怒鳴り声をあげること自体には意味がありません。叱る方が求めることは、相手を謝らせることじゃないはずです。何か良くない点があり、それに対しアクションをとってほしいから怒っているはずです。頭に血が上りそうになる時ほど、それを強く心に留めておいてほしいんですよ。


とはいえ、単に「頑張れ」「勉強しろ」と抽象的なことを言うだけでは、かえって事態を悪化させます。そもそもそれができるなら、怒るような状態になんかなってませんよね。だから悪い点とアクションを伝えるときには、相手が次の行動に移せるよう、極力具体的な指示を出すことが大事なんです。

あなたの作業が止まると、他の作業も止まり、チーム全員に迷惑がかかる。
だからこの点をこうできるように××までに調べろ。わからなかったら○○に聞け。

ここまで明確にするのは難しいかもしれませんが、明確な指示を相手に出し、合意を得ようとする気持ちが根本にないと、そもそも人を叱っちゃいけないと思うんですよ。それに叱られる方も、次に取るアクションが明確になれば、それほど傷つかずに行動に移せます。それがわからないから傷つくんです。どうしてもそれがわからない時には、叱られる方も勇気をもって聞くべきですね。それがわからなければ、その場はしのげても、また同じ過ちを繰り返します。

そこで「頑張れ」としか言わなかったり、怒鳴るしかできないような先輩や上司は、自分も何もわかっていないことを露呈してるようなものなので、それ以降ガン無視OKかと。


それでも相手が防御反応を示してると感じたら、それ以降は何を言っても通じないので、少し間をおいたほうがいいと思います。

「まあ…お前が頑張ってくれたのもわかるけど」

と、相手を労う言葉を少しかけるだけでも違うでしょう。一度防御反応を示されてしまうと、それを崩すのは難しくなるので、後でまた話すか、少し話題をかえるか。その方がお互いにとっていいと思います。

叱られる方が気をつけてほしい、たった一つのこと

逆に叱られる方にとって気をつけてほしいのは、

自分を全否定されたと思い込まないこと。

たまに「お前、この仕事向いてない」のような、全否定的なことを言われることもありますが、そういう次の行動を何も伴わない言葉には何の意味もないので、それ以降ガン無視OKかと。それに、叱ってもこんな言葉しか出てこない人は叱る資格もないので、さっさと聞き流して別の人にアクションを求めたほうがいいと思います。

でも、そうじゃない人の言葉は、辛くても耳を傾けるべきです。


何度も言いますが、叱られるのは改善すべきことがあるから。あなたを責めたいからではないはずです。次の行動をお互いに共通の認識として持つことが最終的なゴールなんです。好きで叱られる人なんていません。叱られるのはもちろん辛いです。でも、自分が取るべき次の行動をはっきりさせることは、その辛さをもってしても意味があることなんです。

叱られるのは辛いので、そこで思考停止してしまい「僕はダメな人間なんだ…」「私には何もできることなんかない…」と自己全否定に陥りがちです。でも、それは深く落ち込ませるだけで、何の活動にも繋がりません。叱られたのは自分に良くない点が少しあるだけで、存在ごと否定されたわけではないはず。自分の少しばかりの良くない点を、改善していけばいい。そのための明確なアクションがあるのなら、それをゆっくりこなしていけばいい。ならば何も恐れることはないはずです。

責める・責められるではなく、改善すべきことがある。だから叱ってる・叱られているということを、お互いに忘れないでいてほしいです。

さいごに。

思うことをつらつらと書いてしまいましたが、両方の立場に立った自分が実践できてるかというと、そんなことはなく、今でも叱られては自己全否定モードに入ったりしてますからね。でも、意味のないことを理不尽に怒鳴る人間に出会わなかったことだけは、すごく幸いなことだと思ってます。

叱られ下手を自覚してる方、一緒にがんばりましょう。