K's Station

「ご当地萌えキャラマスター」Komaの、愛と笑いのドタバタブログ

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何の役にも立たないサイトが、あったっていいじゃん!

個人ニュースサイトに取り上げられやすいor取り上げられにくい記事 (Anonymous Diaryより)


このサイトは実にニュースサイトが取り上げにくいサイトだなあ、と自分でもつくづく思います。


最新の情報が得られるわけでもない。お得な情報が得られるわけでもない。たまにマジメな意見を書くときもありますけど、基本的にはちょっとした日記が多い。いろんなイベントに行ってその様子を報告することはあっても、基本的な更新のスタンスはあくまで「日記」。イベントの様子も紹介するけど、自分の感想も織り込んでいく。他人が取り上げないような視点から面白おかしくレポを書く。そうすることで大手ファンサイトにはない、K's Stationらしさを出そうと、僕なりに努力はしてるつもりです。


上のリンクで書いてあることは間違ってないと思う。僕がニュースサイトの立場だとしても、取り上げやすい記事にあるような記事を取り上げるだろうし、そのことについて僕は否定する気は一切ありません。でも読んでると、あまりに無機的過ぎて、少し寂しくなるんですよね。確かに取り上げられない記事は、ちゃんと理由があるんだけど、だからといって、取り上げやすい記事ばかりを書いてるサイトも面白くないなあ…と少し思ったりもするのです。


特に「見たいのは、思考じゃなくて情報なんです」ってはっきり言われると、「日記」をスタンスとしてる僕としては、切なくなるんですよね。有用な情報が手早く得られるのもネットの長所ではあるのですが、それだけで割り切られると、「それだけじゃないよぉ…」と心の中で弱々しく反論してみたくもなります。

  • 何の役にも立たないサイト

「Webやぎの目」というサイトがあります。サイトの管理人はデイリーポータルZでもお馴染みの林雄司さん。96年から開設してますから、もう10年以上も続いていることになりますが、この方がどこかの本の中で、サイトを始めようと思ったきっかけについて、こんなことを言ってたのを覚えています。

開設当時のインターネットというのは、調べ物が中心だったんですよ。でも、その中で何の役にも立たないサイトがあっても面白いんじゃないか、と思ったんですね。

僕がサイトを始めた当時は、「侍魂」といったテキストサイトの全盛期。皆がネットで自分のことを面白おかしく書き、その面白さを楽しみにしていた頃でした。今やブログの中心はニュースサイト。いかに自分の読みたい、知りたい情報を得るかということに重きが置かれる時代。そういう意味では、得られる情報の幅や質は進歩したものの、インターネット普及当初の目的であった「情報を得るための」ネットに逆行してるのかも知れません。


でも、僕が面白いなあと思うサイトは、林さんの言う「役に立たないサイト」なんです。たとえお得な情報がなくても、人を唸らせるような知識がなくても、ちょっとした笑いがいつもある。どこかに取り上げられて、日の目を見ることはあまりないけど、どんなことを書いてるのか、どんなことを考えてるのか、その人の行動が気になってついのぞいてしまう。そんなサイトなんですよ。言うなれば、常連さんがふらっと立ち寄るカウンターだけの飲み屋のような存在ですね。僕のサイトもどちらかと言えばそんな感じのサイトですが、かといって閉鎖的になる気は全くなく、一見さんが来ても楽しめるような努力は常に怠っちゃいけないとは思ってますよ。

  • 目指すはInterludeのような存在

僕はこのサイトが、見てくれる人にとってのInterludeのような存在でありたい、と常々思ってます。


田村ゆかりのアルバムを聞くと、ほとんどのアルバムに「Interlude」があるんですよ。曲と曲の合間にある間奏曲なんですけど、あれって皆さんちゃんと聞いてますか? 「飛ばしてる」と言う人も意外と多いんじゃないでしょうか。でも、一つのアルバムとして聞くと、Interludeって実にいい役割してて、無かったらどこか寂しいんですよね。僕のサイトもそんな風になれたら、と思うんですよ。


ブックマークに一応挟んではいるけど、毎日更新を心待ちしてるわけじゃない。だから見ない日もある。でも、ある時ふとその存在に気づいて、たまに見たくなるような、そんな存在であれば幸せなんですよ。だからそのために、僕は更新をどんどん続けてそんな方々を待っていたいな、と思ってます。

  • バカみたいなサイトが、あったっていいじゃん!

サイトに取り上げられる記事というのは、どこも本当に文章が上手で、発想も豊かで、言いたいことを的確に伝えてる。これは取り上げたくなるよなあ…と思わず唸ってしまう名文ばかりなんですよ。でも、文章が下手でも、知識が豊富じゃなくても、取り上げられることは少なくても、毎日毎日アニメ見たりギャルゲーに打ち込んだりバカやったり…。「コイツ、本当にバカだよね… でも、大好き!」と言いたくなるようなサイトを僕はもっと見つけたいな、と思ってます。でも、そういうサイトってなかなか取り上げられないので、探すのも難しいんですよね…。


そんなことを思いながら、名文や鋭い考察、最新の情報ばかりが並ぶリンクを見ては、


「何の役にも立たないサイトが、あったっていいじゃん!」


と、たまに心の中で「べえ」と舌を出してみるのです。